子どもの無邪気な行動は、時に思わぬ事故につながることも。
家庭で見かける「シリカゲル」は無害な乾燥剤ですが、お子さまが誤って飲み込んでしまうと健康被害の心配があります。
大切なのは、予防策と適切な対処法を知っておくこと。
そして、事故が起きても冷静に対応できる備えを持つことです。
ご家庭で安心して子育てができるよう、シリカゲルについての正しい知識を身に付けましょう。
そもそもシリカゲルとは
家庭で見かける「シリカゲル」は、食品やサプリメント、化粧品の袋に入っている乾燥剤のことです。
商品の品質を保つため、中の湿気を取り除く役割があります。
無色透明のプラスチック袋や紙の袋に、透明な粒が入っているのが一般的な姿です。
身近な存在であるため、子どもの手が届く場所に置いてあると、誤って誤飲してしまう可能性があります。
シリカゲルの毒性
シリカゲル自体は人体に無害な成分で作られています。
ただし、大量に飲み込んでしまうと症状が出る可能性があるため、お子さまが誤って飲み込まないよう気を付けましょう。
起こりうる症状
誤飲した場合、以下のような症状が出る可能性があります。
・のどや胃の不快感
・嘔吐
・腹痛
・下痢
その場でできる応急手当
万が一の誤飲時は、落ち着いて次の対応をしましょう。
・口の中にシリカゲルがないか確認し、あったら取り除く
・水分を少量ずつ飲ませて喉を潤す
受診が必要な場合
下記のような症状があれば、すぐに病院で診てもらいましょう。
・嘔吐や下痢が続く
・呼吸がしにくい(誤嚥の可能性)
・元気がなくなる
お子さまの体調の変化には気を配り、異変に気付いたら早めに受診するようにしましょう。
再発を防ぐためには
事故を未然に防ぐため、以下の対策を実践しましょう。
・シリカゲル入りの袋は手の届かない場所に保管する
・床に落ちていたら捨てる
・お子さまからなるべく目を離さない
一つひとつの対策を怠らず、事故防止に努めましょう。
まとめ
シリカゲルは日常的に目にする存在であり、お子さまが誤って飲み込んでしまうおそれがあります。
事故防止のため、適切な対処法を身に付けておきましょう。
万が一誤飲があった際は、落ち着いて応急手当を行い、症状が改善しない場合は、迅速な受診を心がけましょう。
ご家庭で安心して子育てできるよう、シリカゲルの取り扱いには十分気を付けながら、事故のリスクを最小限に抑える努力をしていきましょう。
コメント